クロス・チャネルUX

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Dries Buytaert氏が、自身のブログで、Drupalによるクロス・チャネルUXについて説明しています(Cross-channel user experiences with Drupal)。

Drupalconでも紹介されていますが、Buytaert氏は「音声」によるインタフェースが現在のウェブを大きく変えていくと考えています。Amazon Echoなどのデバイスが家庭内に設置され、モバイル機器により、移動中もオフィスでも、連続的に「音声」を主体としたインタラクションが一般化するので、現在のようなPC向け、モバイル向けのウェブサイトをどのように構築して運用すればよいかという視点は陳腐化するという考えです。

このビジョンを可視化するために、Amazon Echoを使ったプロトタイプをDrupal 8で作成し、デモ・ビデオとして公開しています(Drupalconの基調講演でも上映されました)。スーパーマーケット・チェーンが、ウェブサイトだけでなく、Echoや、プッシュ通知を使って、多面的に人々の生活と接点を持つという内容です。ウェブサイトで商品を検索したり、買い物かごに入れて宅配を指示して決済するという今のやり方とは大きく変わってくる様子が描かれています。

このブログ投稿の狙いは、こうした多様なユーザ経験(UX)の提供も、DrupalとウェブサービスAPIで実現可能であることを示すとともに、Apple、Facebook、Google、Microsoft、IBMなどがすでにここ数年、音声認識と人工知能による新たなユーザ・インタフェースを本格導入する中、ウェブサイトを考える企業の側も、この大きな流れを見落とすべきではないというメッセージを発することにあると思われます。

ブラウザ・ベースで、誰もがほぼ同じコンテンツを見せられる状況は、PC、テレビ、モバイル、ガジェット、ウェアラブルというさまざまな形態(またはチャネル)で、パーソナライズされたものに変革しつつあります。すでにネット広告が、ユーザの属性や行動から高度なターゲティングを行っているように、コンテンツそのものも、適切な時に適切な内容を、その人の状況(あるいはコンテクスト)に応じて提供する形態に変化するということでしょう。