カスタマーデータプラットフォーム(CDP)

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AIを使ったパーソナライズが具体化してきています。CDPとは何でしょうか。

 

昨年12月、Acquia社はエンタープライズ向けCDPを提供するAgilOne社を買収することを発表しました。Acquiaが提供してきたデジタル・エクスペリエンス・プラットフォームに、AgilOneのAI及び機械学習によるパーソナライゼーションを持ち込むことになります。今後、AgilOneはスタンドアローン製品としても、Acquia
Open Marketing Cloudの一部としても提供されることになります。

 

デジタルマーケティング時代を迎える以前から、マーケターたちは顧客をセグメントに分けて考えることに腐心してきました。典型的なセグメンテーションは人口統計学(デモグラフィック)的な分け方で、性別や年齢、居住地や人種、職業などで区分し、それぞれのセグメントに最適なアプローチ方法を探って、最適なメッセージを送ることがマーケターの仕事です。さらに性格やライフスタイル、好みや価値観といった心理的(サイコグラフィック)な側面を加味することもあります。

デジタル時代になると、顧客側の行動をさまざまなタッチポイントでトラッキング(追跡)することが可能になります。

 

これまでにも例えばDMP(デジタル・マーケティング・プラットフォーム)が活用されていました。複数のさまざまなWebサイトでの行動をトラッキングして、セグメントに分類し、バナー広告その他のコンテンツを効果的に表示するためのプラットフォームです。

CDPは類似の属性を持つ多くの顧客をグループとして扱うDMPに対して、個々の人物を別々の存在として扱います。同じセグメントに属する人々には確かに共通点はあって、似たような傾向を示すはずですが、やはり別々の人格であって、同じメッセージに同じ反応を示すわけではありません。

 

しかし、別々の人を個別に取り扱うとなると、取り扱うべきデータは膨大で複雑になります。また、電子メール、プッシュ通知、1対1のチャット、個人向けにチューニングしたWebページなど、さまざまな複数のアウトバウンド・マーケティング・チャネルでパーソナライズを行うためには、AI(人工知能)の活用が有効です。機械学習を巧みに使うことで、仮にある施策が少々的外れであったとしても、非常に短い時間でPDCAサイクル回して自動的に質の高い試行錯誤を行い続けることもできます。

 

ブランドが提供するデジタル・エクスペリエンスは、量から質へ大きくシフトしてきています。

 

ちなみに2019年にAcquia社は3社を買収しました。マーケティングオートメーション(MA)プロバイダーのMauticと、WebサイトビルダープラットフォームのCohesion、それから今回のAgilOneです。AgilOne買収はAcquia社そのものの持ち分をVista
Equity Partnersが10億ドルで過半数を取得してからわずか3か月後に実施されています。DrupalというWebサイト構築・運用のプラットフォームから始まったAcquiaは、LIFT、Journeyなどマーケティング機能を強化してきましたが、2019年にはMA、CDPを揃えてデジタル・エクスペリエンス・プラットフォームとしての陣容の整備を大きく前進させました。

 

<参考情報>